テラテックなひとびと

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2016.06.12 Sunday

高さ1.3mの水路トンネルの調査続報、コンクリート躯体の状況を詳細に調査します

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    5/14記事の箇所の 水路トンネルの、詳細調査です。
    鉄筋探査、はつり調査、コアカッターマシンによるコア抜き(→室内強度試験)を行いました。

    コアカッター、といっても、高さ1.3mのトンネルの中では、正直難しいので、外部に露出している箇所の天端で外から中へと掘りました。

    抜いてビックリ、5/14記事の写真のように「壁面の見た目は意外にキレイ」だったのですが、表面に2cm程度のモルタル補修が行われていて、その内側はジャンカ(豆板、材料分離)が顕著に生じていることが判明しました。

    このような、戦前の時代の建設の水路トンネルでは、左官塗りで補修されていることが時々あります。
    ・・という経験は持っていたのに、あまりにキレイに仕上げられていて(剥がれているところが見えず)危うくダマされるところでした。^^;

    これらの成果を用いて、応力解析を行って、補修程度で現況で問題ないのか、大規模な改修が要るのか、検討を進めます。

    手前味噌で恐縮ですが、コアカッターまで自前で出来ることや、対策を見据えて業務を一貫して行えることが、当方の強みです。

    JUGEMテーマ:土木

    2016.05.14 Saturday

    高さ1.3mの水路トンネルの健全度調査の状況です。このような小さいトンネルの調査は得意分野のひとつですです(^^;)

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      久しぶりに、仕事の現場の紹介です。



      経年水路トンネルの調査です。大正時代に建設された設備で、高さ1.3mの円形断面です。
      杖や、体重を乗せて押して屈んで歩くためのカートなどが、欠かせません。

      ここでは、設備の健全性を調査する目的で、内部の目視調査や、電磁波レーダ探査で壁厚さや鉄筋挿入状況を調査、削孔による厚さの直接確認調査、などを行いました。
      これらの内部調査に加えて、地質コンサルタントたる弊社ならではで、外部踏査による変状原因調査も欠かせません。

      上の写真は、内部でのレーダ探査時の、機械類を積んだ台車を、人力でけん引している状況です。
      敷面の凸凹が少なければ、電動走行者でけん引するのですが、ここを含め多くの場合で水路トンネルで凸凹が多かったり砂が堆積しているので、なかなか使えません。

      もともと狭い中で中腰なのに、しかも台車を引っ張るという、かなりの労力となります
      ・・と言いつつ、筆者自身は引っ張っていないので、作業者にはご苦労をかけております m_ _m

      弊社は創業以来、このような小さい水路トンネルの仕事がコンスタントに入ってきています。
      大規模な機材・人員が入れない点や、そのために調査費用の規模が大きくなりにくい点などが、弊社の長所を発揮できるポイントでしょうか。
      (うれしい悲鳴でもありますが^^;)

      写真も含め、このような小さい設備は、古い構造物が多いです。
      経験と知見をさらに積み重ねて、長寿命化に貢献できるよう、努めていきたいと考えています。

      ちなみに、この写真の調査はGW前のものですが、近々、ここでの追加調査(コア抜き、鉄筋ハツリ調査など)が計画されています。
      楽しみでもあり、あの狭い中で無事に出来るのかビクビクもしているところです。

      JUGEMテーマ:土木

      2016.05.07 Saturday

      自分の仕事分野ですし他人事ではない災害です。 「南阿蘇の水力発電所、地震で壊れる 集落へ大量の水流出」

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        南阿蘇の水力発電所、地震で壊れる 集落へ大量の水流出:朝日新聞デジタル
        (記事引用)
        熊本地震の本震で、熊本県南阿蘇村水力発電所「黒川第一発電所」が壊れ、大量の水が集落に向け流れ出ていたことが明らかになった。因果関係は不明だが、現場では土砂崩れが起き、2人の住民が亡くなった。発電所を持つ九州電力は週明けから調査に取りかかり、外部専門家を交えて水の流出と土砂崩れの関連を調べる。
        (引用終わり)


        熊本地方の地震は、なかなか有感地震の回数が減りません。1日も早く落ち着いて生活できるよう祈っています

        さて、今日の新聞記事。
        東日本大震災でも、このような上部水槽・貯水池などの崩落や堤防への亀裂が多発しました。

        水力発電所の設備や周辺斜面の診断は、まさに当社の仕事分野です。
        貴重な教訓と、させてもらいます。

        今回の崩落が、直接の原因であるか否かは別にして、下部で被災された方々のご冥福を、心よりお祈りいたします。

        JUGEMテーマ:土木

         

        2016.04.10 Sunday

        日鉱記念館(旧日立鉱山の博物館)へ行ってきました。

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          JUGEMテーマ:土木

          日鉱記念館

          少し前に、茨城県日立市にある日鉱記念館に行ってきました。
          平日だったので人も少なく、森閑とした雰囲気の中で、ゆっくり見学することができました。
          何年も仕事の傍らで通り過ぎるだけで行く機会がなかったのですが、やっと念願を果たせました。
          (ちなみに、受付で写真撮影してもよいか確認したところ、構わないという回答を頂いたので、バシバシ撮影しましたが、かといって著作権までは放棄していないでしょうから、ここからの転用等はお控えください)

          この日立鉱山とは、明治時代に久原房之助氏(久原鉱業)が発展させた鉱山で、昭和56年に閉山するまで、日本を代表する銅鉱山でした。この久原鉱業は、今日のJXホールディング(JX金属)の源流となっています。
          なお、「日立」と言って皆様がイメージするであろう、電気メーカーの「日立製作所」は、日立鉱山の電気機械設備の修理工場が発端となっており、同社の創業者の小平浪平氏は、もともと久原鉱業の電気課長をされていました。今でも日立駅周辺には、日立製作所の工場が多くあります。

          鉱山や鉱物への地質屋としての興味は当然として、もう一つの興味は、自分の仕事分野である、水力発電所です。
          すなわち、鉱山掘削には多量の電力を必要とするため、鉱山会社により、その近傍での水力発電所が開発されるためです。ちなみに小平氏は電力課長として、発電所の建設にも携わっていました。
          その他、最新技術を導入することで、飛躍的に発展を遂げました。


          以下、幾多の展示の中から、自分の偏見と興味により、「模擬坑道」の展示を紹介します。



          こういう丸太支保の切羽を見ると、わくわくしてしまいますね。^^
          ここのブログで時々載せる、トンネル断面の写真は、この支保の内側に型枠を組んで生コンを打ち込むわけです。


          支保の天端の丸太と、岩盤面との間には、空隙が見えます。
          仕事で常日頃お客様に伝えている、「昔のトンネルのコンクリート背面に空洞が残っている場合が多い」ことが読み取れます。
          誤解の無いように申し添えますと、そのことだけ指して、「昔のトンネルは不安定」と言っているわけではありません。大半は、岩盤が良好で、問題ない場合が多いです。



          レッグドリルで掘っています。この穴に、発破(ダイナマイトとか)と詰め込んで、掘り進んでいきます。
          マネキンさんは外人さんぽいです。^^;



          実際の写真です。


          以上、自分の興味分野の紹介ばかりですみません。詳しくは冒頭のリンクもご覧ください。


          2014.10.10 Friday

          トンネル内に温泉が湧き出ると・・サウナですね(^。^;)

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            福島の水路トンネル点検に来ています。

            このトンネル、温泉地の下を通っているので、中では温泉が湧いています。

            気温は30度近く、蒸気で足元もよく見えません(T_T)

            今晩は、その温泉地で、明日の作業の英気を養います(^。^;)

            2014.08.24 Sunday

            トンネルの補強工事中、狭い中での作業は大変です。

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              140823_1146~01.jpg
              調査に携わっていた水路トンネルの、補強工事の監理にきています。

              裏込グラウトという工事です。
              おおざっぱに説明すると、トンネル背面の岩盤が不良なためにトンネルに異常な圧力がかかってしまっているので、セメントミルクのような材料を岩盤中に浸透させて固めてしまおう、という工法です。
              写真は、狭いトンネルの中で、そのセメントを練っている状況です。

              調査と設計、そして工事に、一連て関われるのは、土木技術者の冥利に尽きます。
              とはいえ、このあとの経過も自ら監視しなくてはいけないので、責任重大ですf^_^;

              作業員の方々にとって狭い中での大変な作業ではありますが、がんばって良い仕事をしてもらえるように、取り組んでいます。

              2014.01.06 Monday

              岩盤が露出する水路トンネル内で嬉々として?仕事していたら、ポム爺さんみたいだと言われました。かくありたいですね^^

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                2014年明けましておめでとうございます。久々の更新となりました。

                例年通り、冬の繁忙期の真っ最中で、主に水路トンネル仕事が目白押しです。
                ・・残念ながら○○ミクスとはあまり関係なく、まあ例年通りというところでしょうか。

                年末はしばらく、アルプス山中の水路トンネルの調査に行ってきました。
                なんと、無巻の、つまり、コンクリートで巻いていない岩盤露出のトンネルです。
                毎日、宿舎から片道2時間も林道をあがっていかないとたどり着かない、かなり秘境めいたところです。

                そこには毎年入っているのですが、例年はたった1日くらいで駆け足で点検するだけでした。
                今年は長期断水ということで、例年の鬱憤をはらすべく、根気よく調査しました。

                寒いとか遠いとかはあるにせよ、地質屋として、非常に充実した時間ではありました。

                ふつうの日本の地表では、植生が多く、また降雨も多いので土砂風化も盛んで、何百mも岩盤が出ているケースはまずありません。断片的な岩盤露頭の状況証拠から、過去を推定するのが普通です。
                ・・しか〜し、このトンネルは、人工的に、そのような稀な環境を作り出しています。しかも、端と端で数百万年単位の堆積時間差がある岩盤エリアを貫いているので、まさに、数百万年の歴史の歩みが、いま眼前に!!ということです。

                ・・力説してみましたが、たぶんわかってもらえないことでしょう(泣)でもいいです。楽しかったから。

                そんなこんな、日がなトンネル内で、ハンマーで岩盤をカンカン叩きながら調査していたら、協力会社さんの若者からつけられたあだ名は、
                「ポム爺さん」
                です。


                こんな感じですか?

                「誰その人?」という方は、ジブリの映画「天空の城ラピュタ」をご覧下さい。

                容貌が似ているかどうかは別として、むしろ、名誉かも。

                「石が騒ぐから」とか、言ってみたいものです。

                新年早々、駄文で失礼しました。今年もよろしくお願いします。


                JUGEMテーマ:モブログ

                2012.12.03 Monday

                今日の現場への通勤路は川原(^_^;)仕事か登山かよくわかりません

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                  121203_0753~01.jpg
                  先ほどのまじめなブログの後ですみませんが。

                  今日の現場へは約1時間の川原歩きでした。

                  トンネル装備で点検用具を担いで川原を歩くので、たどり着くだけで一仕事です(>_<)

                  川原のくせに、南アルプス仙丈ヶ岳への登山道になっているらしく、山登りの人はこんな道なきところも歩くのかと少し感心です。

                  余談ながら、このような、川幅一面が石、という風景は、関東ではなかなかありません。地質が破砕がちで土砂供給が多い、中部地方の河川ならではです。このような風景を見ると、中部地方のダム湖が埋まってしまう問題がとても実感されます。

                  2012.12.03 Monday

                  笹子トンネル天井崩落事故は、トンネル技術者として他人事ではありません。謹んでお悔やみ申し上げます。

                  0
                    昨日に大変痛ましい事故が起きてしまいました。

                    犠牲になられた9名の方々のご冥福を心よりお祈りします。

                    報道によると、崩落の原因は、天井を吊り下げるアンカーボルトが抜けてしまった、いわゆる経年劣化であるようです。

                    報道でも繰り返し言われているとおり、高度成長期に建設された構造物の多くが更新時期を迎えております。
                    ただ、それに対して様々な施策が執られていたことは事実です。
                    幸いにしてこれまで日本では、震災などをのぞけば、橋などが寿命で崩落して被害がでることはありませんでしたが、今回はこのような非常に残念な事態となってしまいました。

                    今回の事故は、鋼材設備の問題なので、当方の専門とは直接的には関係ありません。とはいえ、トンネル点検の看板を出している以上は、全くの他人事とは言えません。

                    当方がこの件に直接に携わることはないでしょうが、今回の教訓を胆に銘じて、今後の業務に当たりたいと思います。

                    2012.12.02 Sunday

                    現場に行くのも大変、荒れた林道をゴトゴト登っていきます。

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                      水路トンネルは、町の近くばかりではなく、山奥にあることも多いです。
                      今やっているトンネルは、南アルプスに向けて、林道を2時間も走っていかねばなりませんf^_^;
                      落石が多く、道が荒れていて大変です(さすがに四駆を借りています)

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