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2016.09.12 Monday

最近のCPD、その2、八ツ場ダム工事状況の現地研修

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    先週に八ツ場ダムの現地研修会に行ってきました。

     

    国交省後援の研修会(どちらかというと自治体職員向けの会だった)のため、工事事務所の職員の方(副所長様ほか)から、前日講習と現地にて同行して丁寧に説明していただいたとともに、工事現場の奥深くの直近まで見学させてもらいました。

     

    見学箇所の概要などを紹介します。

     

    ”堝安膓兇らダム貯水予定地全景(旧称湖面2号橋)

    橋上部から下流側の、湛水予定地内を眺めています。

    前方の橋は、ダム湖の最上流(ダムに最も近い橋)の、八ツ場大橋です

    上の写真と繋がる、左岸側の風景です。河床部には旧国道145号、山腹上方は付け替え後の国道145号、その中間の、茶色いパイプ(=屋根掛けの骨材運搬ベルコン)が通っているラインは、旧JR吾妻線軌道敷です。

    常時満水位における水位のイメージ写真※です。上2枚と比較してみてください。

    夏の洪水期の調整水位は、ここから28m下位になります。

    (※山奥のダムではなくこの上流にも多くの生活域があるので、実際にはこのようなコバルトブルーの水質にはならない可能性はあります)

     

    骨材プラント

    骨材プラントと原石山への途中のトンネル(大柏木トンネル)です。骨材プラントから、このトンネルを通して、左岸側天端のコンクリートプラントまで、写真中のベルコンを使って骨材を運搬しております。このベルコンは2枚前写真の左岸側へと続いていきます。

    自分としては、一次覆工(支保工、吹付、ロックボルト)のままのトンネルにも興味津々でしたが、通りぎるだけで残念でした。建設終了後は一般供用して二次覆工も行うそうです。

    骨材プラントの全景です。前方の山は一次破砕後のストック山で、それをさらに後方の二次・三次破砕設備により4種類の径の骨材・砂が作成されます。右の屋根掛けはその破砕後の骨材貯蔵箇所で、その山の内部下面から骨材ベルコンが始まっています。

    骨材は硬質な安山岩です。ダムに投入する粗骨材(メモリーストーン)に、下手な字で、偽善者ぽくてすみませんが、台風豪雨や地震による被害が続いている状況への、自分の願いを書き込んでみました。

    原石山での発破後岩石積み込み用のバックホウと、後方にはそれを骨材プラントまで運搬する40tダンプが見えます。ただし原石山へは、前週の台風13号などの雨で道が悪くなり、マイクロバスでは行けなくて残念でした。

     

    1Υ濛Ε瀬狹恵次焚肋寡瑤よび左岸の全景)

    右岸側から眺めた左岸側〜河床部の全景です。岩盤掘削はほぼ終了とのこと。写真中央の縦方向のパイプは本体コンクリート(RCD工法用のゼロスランプコンクリ)の打設用の搬送管=SP-TOMで、そのSP-TOMがある範囲=法枠がなされていない範囲が、ダム堤体の岩着部範囲です。仮に吹付がなされています。

    参考

    津軽ダム工事事務所 - 巡航RCD工法

    施工設備|SP-TOM| ダム技術 | 鹿島建設株式会社

     

    天端脇の横坑坑口です。基礎部含めグラウト予定とのこと。岩質は基本的には火山性の岩盤(安山岩、火山角礫岩など)です。あくまで遠景のみなのですが、袖部、上写真の基礎部ともに、原石山のものと違い、割れ目が多く風化気味のようです。

     

    ぅ瀬犒弉菽賄世硫肋寡堯文学時点では、掘削はほぼ終了、基礎グラウト準備中、減勢工など一部でコンクリ打設開始)

    堤体上流側(ダム湖側)から下流側を眺めた写真です。2つ前の写真における左から右へと撮影しております。

    本写真奥の減勢工などの一部でコンクリート打設が始まっています。手前に構築されている基礎架台は仮設クレーン用のものです。

    湛水予定地内の、旧JR吾妻線の橋梁と、工事用に用いられている旧国道145号です。

     

    ズ鹸濛Ε瀬狹恵次淵灰鵐リートプラントや試験室を見学)

    バッチャプラントの全景です。SP-TOMにつながっていますが、この日は減勢工用やクレーン架台用にミキサー車で運搬していました。

    コンクリートの品質試験を見学させてもらいました。減勢工用なのでスランプゼロではないですが基準値内とのこと。

    天端脇の横坑坑口です。矢板工法ですね。写真右にはスライドセントルが見えます。

     

    紹介は以上になります。

     

    地質とコンクリートの両面を見られて、かつトンネルもあって、当方にとっては非常に有意義な研修会でした。


    このダムは、ご存知のように、計画開始以来60年以上もの間紆余曲折(政権交代時含め)があった現場です。また、水質、堆砂、吾妻峡などへの環境破壊、建設費増大、そしてそもそもの水需要の減少など、今日でもなお反対論が根強いのは承知しています。ですが、地域住民の方々のここまで苦悩を思うと、1日でも早く無事に事業を完了させ、かつ、それで終わりではなく、その後の生活再建や環境保全などに引き続き注力すべきと考えます。

    そのような苦悩の歴史に思いを馳せつつ、ぜひ建設途中で湛水前の今のうちに、見ておくことをお勧めします。

    ダム現場といえば山奥が多いのに、この現場はアクセスが非常に良いですので、行きやすいと思います。

     

    一般の方の見学会も、随時行われているそうです。下記サイトから現在の建設の進捗も見られますので、ご参考までに。(注、本ページで紹介している研修会は、下記とは違います)

    現場見学会 | 八ッ場ダム工事事務所 | 国土交通省 関東地方整備局

    また、その見学会に参加すると、川原湯温泉の宿泊で1人当たり3,000円の割引が受けられます。あわせてご利用ください。

    群馬県 - 川原湯温泉宿泊助成事業 〜川原湯温泉にお得に泊まろう!〜

     

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