テラテックなひとびと

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2012.11.29 Thursday

しばらく現地調査(それも現場間移動)が続きます(*_*)こんな大トンネルもあって一筋縄ではいきません

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    今日から15日間、4つの水路トンネル調査を次々と移動しながら、現地調査の日々が続きます。
    そのような業務の中からの紹介、8mくらいあるトンネルです。写真奥の人の高さと比べてみてください。
    水はずっと膝くらい、その中を10kmくらい歩きます。

    アニメなどでよく描かれる下水管の中のようなイメージに近いですが、当方の仕事の多くは下水ではなく、逆に山の水なので、空気も水も綺麗なのが救いです。場所によっては魚も多く入り込んでいます。

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    2012.11.23 Friday

    年末年度末は水路トンネルの調査が目白押し(^^) 大小様々、水がたくさん出ていたり、千差万別です

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      この11月から12月は、水路トンネル調査の現場が切れ目無く続き、うれしい?悲鳴です。
      明日から山梨〜長野エリアの現場を点々と移動する日々になります。
      なぜこの冬の時期に水路トンネルの調査が立て込むか?というと、春〜秋は水が多くて、水を抜いて調査するのはもったいない(特に農業用水は田に水を供給するので余計)からです。

      大きさは6mを越えるものから、1.5mを下回る小さいものまで、水がガンガンで出ていたり水深が深かったりと、いろいろです
      ちなみに、よく、「水を抜いているトンネルになぜ水があるのか?」という質問を受けますが、目に見える見えないに関わらず壁面から湧水が出ているためで、流れる水がゼロとなるトンネルはほとんどありません。
      道路トンネルで水が出ていないように見えるのは、それ相応の対策をしているためです。

      写真は、水深30cmくらいの水中にカメラを入れて、トンネルの下面の変状を撮影したものです。前々回のブログとは違い、コンクリート巻立のトンネルです。

      周囲の地盤からの地圧で押されると、側面や下面にひび割れが入ったり、それが進行すると写真のように押し出しが生じることがあります。
      そのような変状の原因を、内部のコンクリートの観点と、外部の地質の観点の両方から、判定します。





      2012.11.06 Tuesday

      10月の仕事の紹介、無巻(岩盤むき出し)の水路トンネル内の調査です。気分は川口浩(^_^;)

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        ブログの方は1ヶ月振りの更新になってしまい、すみません。

        10月は大半が現地調査につぶれ、とはいいつつ東松島にもちょっと出かけて手伝って、おのくんと出会ったりして、あっという間に過ぎていきました。

        ほとんどが、本業である、水路トンネル調査でした。
        秋〜冬にかけて雨が少なく水も少ないので、断水しやすいので、これから年末〜年度末にかけては最も仕事が集中します(公共事業が年度末に集中するのとは少しだけ違う理由)

        期間の半分くらいは、写真のような、無巻、つまり、コンクリートで巻いておらず岩盤がむき出しのままのトンネル内での調査でした。ここは人の背丈くらいの大きさです。
        道路や鉄道トンネルでは、無巻箇所はほぼ無いですが、人が通らずに水だけが通る水路トンネルには時々このような箇所が残っています。

        コンクリートと地質の専門家の看板を掲げる、ニッチ産業である当方の、面目躍如です。

        2012.09.21 Friday

        密林の中の遺跡('_')ではないですが仕事でこんなところも点検しています。

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          たまには仕事の紹介を。会社のブログでなにやってんだという声も聞こえるので(>_<) 

          先週の某水路トンネルの点検のひとこまです。

          もう少し正確に言えば、この写真の箇所は水路橋です。写真の撮影時にはこの中を水がガンガン流れています。

          左右の山をトンネルで通っているのですが、谷を横断する箇所で橋を作っているわけです。普通の山間の道路における、トンネルと橋の関係と全く同じです。

          このような外部での点検と、その翌日には水路から水を抜いて内部の点検も行いました。

          このトンネルは毎年点検をしていて、今年で15年となります。当方を町医者のようにずっと頼りにしてくれるお客さんに恵まれて、有り難い限りです(*^_^*)

          ちなみに、この設備は約80年前の戦前に建設されたものです。昔の技術者はいいものを造ってくれています。このような古い設備の延命に取り組めることも当方の誇りです。

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          2012.09.16 Sunday

          秩父山中で野外調査中にカモシカ?と遭遇(@_@)まだ子供?

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            120914_1004~01.jpg
            水路トンネルの調査中です。

            餌付けされているのか、あるいは、まだ子供だからか、人をあまり怖がらずに近くまできました。

            2010.09.30 Thursday

            トンネル格言3−斉藤氏のトンネル十訓

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               おはようございます。晴れ間は昨日だけで、また肌寒い雨模様に逆戻りです。こうやって季節が移り変わっていくのでしょうか。

               さて、今日はトンネル格言です。
               
               先に書きました足立氏の隧道十訓は木製支保工時代の内容であるため、その精神はともかく、今から見ると表現はやや古めかしいです。
               
               これに対し、戦後に機械化掘削、鋼製支保工の時代となったのを受け、足立氏と同じく国鉄の技術者であった斉藤徹氏が、足立氏の十訓を下記のように修正しました。

              1.地相は人相,山の性状(たち)
              2.中心狂えば,屋台は揺らぐ
              3.山のゆるみは気のゆるみ
              4.余掘りはぜい肉,国の損
              5.石堅くても,山堅いとは限らない
              6.おさえなき支保工,葦のごとし
              7.埃たたぬのに,水ないものか
              8.わが家大切,天井なおせ
              9.機械の故障で100人遊ぶ
              10.坑内軌道は,鉄道と思え

               上記のうち、足立氏の十訓から修正されたもののみを解説します。

               2.は、トンネル建設時の中心線の測量の大切さを説いたものです。測量が狂っていると、最終的に結合しあわなくなることも、さることながら、その修正のために大がかりな手戻り工事となる=会社の屋台骨も揺らぐという意味です。別に機械化掘削か否かに関係しませんね。
               弊社の前社長から聞いた話ですが、昭和30年当時のあるトンネルの建設時に、トンネル貫通直前に測量担当者が雲隠れしたそうです。そのトンネルは難工事で、地質不良の箇所を避けつつの予定外の屈曲をいくつも造りながら掘り進めていたそうで、測量担当者の心労が伺れます。ちなみに、トンネルは無事貫通し、その報を聞いて喜び勇んで現場に帰ってきたとのことです。
               今日の日本のトンネル測量は、貫通時の誤差が1センチ未満に収まるほどの高精度になっています。

               4.は、余掘りを戒めた内容です。これも機械化の有無とは関係ありませんね。
               余掘りというのは、発破(ダイナマイトなど)の爆薬量が多すぎるなどで、設計覆工巻厚分よりも余計に多く地山を崩してしまうことです。これにより、地山も余計に不安定化するし、またコンクリートの量も増えるので、余計なお金がかかります。古今東西、洋を問わず、余掘りへの工事費の増減というのは、発注者と施工者の最大のもめ事です。

               6.は、支保工の緊結保持の大切さを説いた内容です。支保工は楔などを用いて地山と十分密着させなくては、役に立たないどころか、葦のように簡単に倒れてしまうよ、という意味です。
               かつての十訓での鼻梁とか遣らずのような古い用語を、言い換えたということでしょう。

               8.は、我が家の天井もトンネルの天端も、とても大事なのにもかかわらず、後で直すのは大変なので、きちんと施工(巻厚や品質)するのは当然である、もし不備があったら施工期間中に直すくらいの気持ちで、という意味です。
               この格言からは、かつての古典的土圧論(=土圧のほとんどは鉛直からの土圧)の考え方がひしひしと伝わってきて、必ずしも現代の弾塑性土圧論とはマッチしていないかもしれません。だからといって、天端が大事であることには変わりありません。

               9.は、これぞ、機械化施工ならではですね。機械を使った施工の場合、当然に施工効率はあがるわけですが、逆に、機械が壊れるなどするとあっという間に工事全体が停滞することになります。そのように、作業員を遊ばせることのないように、機械のメンテを含めた施工計画を立てなさい、という意味です。

               10.は、坑内へレールを敷いて、トロッコやバッテリーロコなどで掘削土砂を排出する工法を指しています。インディージョーンズとか、ディズニーランドのビックサンダーマウンテンのイメージです。
               戦前も、レールを敷いて、トロッコで土砂を運搬していたわけですが、戦後の大断面の機械化掘削となると、その量も飛躍的に増えます。つまり、より重量物を運搬することになるので、単なる仮設物ではなく、本設の鉄道なみの厳密な基準で管理しなければいけない、という意味です。

               1,3,5,7は、表現が端的でかつ力強く、変える必要を感じなかったのでしょうね。

               では、また。

              ※1 以上、引用、参考文献「山岳工法の調査・設計から施工まで」(地盤工学会)
              ※2 こんな短文の格言なので、いろいろな解釈/表現の仕方が発表されています。本ブログに記載する意味は、それらを横目で睨みつつ、筆者の好み?を味付けしている内容であることを、お含みおきください。

              2010.09.28 Tuesday

              トンネル格言3−足立氏の隧道十訓3

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                 少し時間が空いてしまいました。格言の続きです。今日の格言は、かつての木製支保工の時代の話であって、現代の施工状況には直接には当てはまりませんが、その精神は古びてはいません。
                 なお、テラテックHPの方の、執筆論文のページに、そのような古典的な木製支保工の掘削方法を記した論文を掲載しています。参照してみてください。
                http://www.terra-tech.jp/chida1987.pdf

                7.天導掘らずに,中割するな

                 これは、木製支保工時代の、断面分割施工の話です。現在はNATM含め支保の向上により、全断面施工、分割しても2分割くらい(ベンチカットなど)が主流となっていますが、当時は小さい断面の導坑を最初に掘削し、その支保を利用しながら徐々に切り拡げていったものです。
                 大雑把には、底設導坑の次に頂部(天導)に切り上がり、次いで左右に切り拡げる(中割)すするという順番は決まっているので、その手順を守れ、という意味です。
                 現代に置きかえると、基本に忠実に、手抜きをするな、ということでしょうか。

                8.鼻梁は腰紐,キチンとしめたらシャンとする

                枝梁式木製支保工図(隧道工学S9).gif

                 鼻梁というのは、スプリングライン付近の水平の桁(大引、上図中の10)と掘削面とを固定する部材です(上図中の16,24)。言うなれば、鼻梁は、着物における帯に対する腰紐であって、それをギュッと締めればトンネルも着物も安定する、という意味です。
                 現代のNATM工法において考えると、コソク=不安定岩塊除去や支保の早期設置で地山を緩めないようにしろ、などと意訳できます。

                9.遣らずは両方

                遣らず木製支保工図(隧道工学S9).gif

                 遣らずとは、上図に示すように特に坑口部のような端部で、木製支保工がトンネル軸方向=縦断方向に倒れてこないように入れる、斜めの突張り材のことです。これを、悪い方のみ、左右どちらか、ではなく、両方にバランス良く入れろ、という意味です。立て看板をイメージしてもらえば、突張り材を1本だけというのは、あり得ないですね。
                 現代のトンネル施工等でも、とかく、悪い方のみに目がいってそこばかり対策と成りがちで、意外に何でもなさそうなところで事故が発生したりします。バランスは大事、ということですね。

                10.荷を担ったら足元に気を付けよ

                 支保工に荷重がかかると、その荷重は支保工だけでなく、その足元の地盤が最終的に支えることになります。そのため、足元の沈下や変状に気をつけろ、という意味です。
                 かつても今日も、とかく上方の切羽に目がいきがちなので、それを戒める格言です。

                 では、また。

                ※1 以上、引用、参考文献「山岳工法の調査・設計から施工まで」(地盤工学会)
                ※2 図の出典 「隧道工学」(S19.2小林紫朗)
                ※3 こんな短文の格言なので、いろいろな解釈/表現の仕方が発表されています。本ブログに記載する意味は、それらを横目で睨みつつ、筆者の好み?を味付けしている内容であることを、お含みおきください。

                2010.09.14 Tuesday

                トンネル格言2ー足立氏の隧道十訓2

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                  昨日の続きです。

                  4.流汗淋漓(りんり),崩壊の徴

                   りんり、とは、したたり落ちるという意味だそうです。つまり、汗ダラダラ、ということですね。
                   地山や支保工から湧水が増える、つまり汗がダラダラしてくるかのように水滴付着や滴水が増える場合は、崩壊の予兆として注意しなくてはいけない、という意味です。
                   とはいっても、トンネルと湧水とは、切っても切れない関係で、湧水だけならば無数にあります。その量の変化に注意、ということです。
                   話は多少ずれますが、道路や鉄道トンネルの場合、壁面からの湧水によるつらら、路盤凍結などで問題になる場合があります。その場合は面導水工などの排水工を設けなくてはいけません。

                  5.埃たなぬに,水ないものか
                   
                   地山を、ダイナマイトなどを併用して掘削すると、普通ならば、粉じんと呼ばれる埃がもうもうと出ます。それが出ないということは、つまり、地山が水分を持っているということであって、目に見える湧水がないからといって油断は禁物、という意味です。4.と同様、湧水への細心の注意を促す格言です。
                   水があるのも困りものですが、水がなさ過ぎて粉じんが生じるのも厄介です。かつての鉱山労働者の方々が、この粉じんが引き起こしたじん肺で苦しまれています。

                  6.肩のしまりは,身のしまり

                   当時のトンネル支保工は、材木により、今日から見れば寄せ木細工のように組み上げて構築していました。時代劇などで時々、鉱山や犯罪組織?の地下道が出ることがありますので、思い出してみてください。その全景が美しくないと、地山がきちんと押さえられない、という教えを、人間の体の姿勢にたとえて表現したものです。
                   今日の支保工は寄せ木細工のような美しさはないですが、本質は同じです。
                   上記の肩という語が、天端〜アーチ部を指すとも言えます。つまり、天端部に空隙を残さないように支保工できちんと押さえなくては駄目だよ、という意味です。今日のNATM工法の真髄をも示唆しています。
                   また脱線しますが、上記のように言われながらも、岩盤が良い箇所では、コンクリート覆工と地山との間には空隙が残っていることも多いのが実情です(それで問題ない箇所が大半なので誤解なきよう)。良く言えば、メリハリをつけてやっていた、ということでしょう。

                   では、また。

                  ※1 以上、引用、参考文献「山岳工法の調査・設計から施工まで」(地盤工学会) )
                  ※2 こんな短文の格言なので、いろいろな解釈/表現の仕方が発表されています。本ブログに記載する意味は、それらを横目で睨みつつ、筆者の好み?を味付けしている内容であることを、お含みおきください。

                  2010.09.13 Monday

                  トンネル格言1ー足立氏の隧道十訓1

                  0
                    9/8の台風以来、暑いは暑いのですが、ひところの猛暑は一段落した感じですね。

                     さて、本ブログではこれから、トンネルについての格言や教えを探して(自分自身の勉強も兼ねて)、少しずつ紹介していきます。。
                     主に建設に関わるものではありますが、トンネル維持管理は建設時の問題の裏返しともいえるので、参考になるかと思われます。

                     トンネルにおける格言でもっとも有名なのは、標記の「隧道十訓」です。
                     これは、第二次世界大戦中の線路増強の突貫工事の際に崩壊事故が多発したために、この現場を管轄されていた足立貞嘉氏が、現場の注意を喚起するために、昭和19年に発表されたものです。
                     当時と現在の掘削方法の違いで、すぐにはわからない表現もありますが、その内包する意味は全く古びていません。そのため、それ以後の十訓も、ほとんどが足立氏の十訓を下敷きにしています。

                    1.地相は人相、山の性状(たち)

                     ひとに人相があるように、山にも山の相(地相)があって、これをよく観察しないと、山の性質はわからない、という意味です。
                     これは、「地質がわからないとトンネル診断はできません」と、お客さんの前で常々主張している我々の主義と全く整合する格言ですね。ウチの社訓にしようかと、本気で思いました。

                    2.山のゆるみは気のゆるみ
                     
                     トンネルを掘削すると、地山は必ず緩むものであって、掘削中は常に注意して、緩みを最小限に止めなくてはいけない、という意味です。
                     当時の山岳工法の時代だけでなく、現在のNATM工法においても、全く同様のことが言えます。

                    3.石堅くても、山堅いとは限らない。

                     ボーリングコアや露頭の岩が堅くても、地山全体が堅いとは限らないので、地層の全体の状況(割れ目、節理、断層、湧水、風化など)の勘案して判断しなくてはならない、という意味です。
                     これも、我々地質屋が、常に意識しなくてはならない、耳の痛い格言です。

                    (以上、引用、参考文献「山岳工法の調査・設計から施工まで」(地盤工学会) )

                     今日はこのくらいで。
                     

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